コメッセージ251号   2017年4月号 

瑞穂の國記念小學院(みずほのくにきねんしょうがくいん)......

建設、開校問題で今、国中がハチの巣をつついたように大騒ぎになっています(3月下旬現在)

「瑞穂の国」とは古くから日本の美称として使われてきた言葉ですが、よく「豊葦原(とよあし

はら)の瑞穂の国」という言い方で古代日本神話の国家創世期の表現にもなっていますよね。

瑞穂というのはみずみずしい稲穂(いなほ)という意味で、日本の原風景である稲作から由来し

ています。

 水面に映える早苗の緑、それがやがて成長して一面の緑の絨毯となり、出穂とともに徐々に薄

緑から黄緑、そして熟しながら黄金色へと移ろう。

それらは稲以外のほかの畑作物の成長の移ろい、田に生息するトンボやホタル、カエル、フナな

ど小動物とのふれあい、あるいは後背地の里山の季節風景の移ろいと相まって日本人の美的感性、

衣食住などの生活様式、祭り、神仏宗教、民話文芸教養など文化の形成に大きな大きな影響があ

ったことは、もうすでに皆さんご承知のことと思います。

現在でも天皇の重要な勤めとして、収穫に感謝して新穀を天神に奉納する新嘗祭(にいなめ

さい 1123日勤労感謝の日)があり、ほんのわずかとはいえ自ら皇居にある田んぼで田植え、

稲刈りもされたりしています。

 

 

 ところでこの学校の建設用地が大幅に値引きされた理由として地下に大量のゴミが埋まって

おり、その処理費用を差し引いたためということですが、隣接の豊中市の公園整備時の売却とは

ずいぶんと違いがあるようです。

いかにも現代の日本らしいのは「瑞穂の国」を冠した学校の地下にゴミ?....が埋まっている

ということで、国有地になる以前は近所の古くからの住人の話で、もともとは田んぼだったとか。

田んぼがどんな土地になり、その後どんなゴミを埋めたのかはわかりませんが、田をゴミまみれ、

汚染まみれにした挙げ句土盛りしてその上によりによって瑞穂の國記念小學院とはね。

瑞穂の国という言葉自体、お米の地位はパン類にとって代わられ、ここ北海道では転作が田の7

割以上にも及ぶに至って今はもはや死語に近く、そして今回の政界、官界の不可解な動きも合わ

せ地中に埋もれ腐ったゴミにも似て、キレイな言葉の意味とは遠くかけ離れた汚れた印象になっ

てしまったのは、いかにも残念でしかたがありません。

教育の基本には教育勅語を据えて、子ども達に暗唱させ、戦前の古き良き?価値観を教え込む方

針で安倍首相も賛意を持っていたようですが、主権在民の現代との整合性をどうとっていくのか、

ゴミ(口利き、斡旋?)の上に建ち、主権在民の象徴天皇制と戦前の天皇主権の分別ないままに

教育されるかもしれない子ども達はいったいどんな風に成長するのだろうかといった心配は、今

のところこの学園に関しては開校認可取り消しで一応なくなくなったようです。

 私は教育のことはズブの素人で、PTAなど学校の現場に携わったことはほとんどなかったし、

第一自分の子ども達すら家内にほぼまかせっぱなしで、子育てには本当に貢献してこなかった

のを反省し、いくばかりかの後悔の念もないわけではありません。

 

 しかし、日々の農作業に追われつつも地域の中で生き、生かされながら「自己」をも決して忘れ

ないという生き方だけは通してきたつもりです。

私には風に揺れる瑞穂の波、毎年の繰り返される田の営みですがこの“積小”風景が子育てに大

きな力を与えてくれたやに思えるのです.....積小為大。(二宮尊徳翁の言葉)

 

 


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