コメッセージ289号   2020年6月号

今年の田植えは約20haを5月20日から27日まで延べ8日間で終えることができました。

臨時雇用のアルバイト3人が8時ちょっと前に出勤してきて、それから8条植えの田植機が動き始めるのですが、それにしても田植え作業の様子が以前とはずいぶんと違ったものになりました。

父が30歳の頃はもちろん手植えで、10人、20人という出面(でめん)さんがやってきて人海戦術でやっていたのを当時小学生だった私も覚えています。

私の30歳の頃は歩行型田植機が一般的でしたが乗用タイプが徐々に普及してきていました。

でも私はまだ歩行型の6条植えを使っていて早朝から夕方遅くまで植えても1.5haぐらい植えられれば上々だったように記憶しています。

 歩行型ですから機械を操縦しながら田んぼの中を歩くわけですが、機械が前に植えた列の隣にきちんと沿って植えられるようにハンドルを押さえながら田植靴でぬかるむ田を一日いっぱい歩くのは、とても大変な重労働でした。

“操縦”とはいうものの実態は田植機に半ば引きずられつつあらぬ方向にいかぬよう、必死にハンドルに食らいついていたといった表現の方が当たっているかも知れません。

今更ながら考えてみてもいくら若いとはいえ当時は13ha ほどの田んぼを10日近くかかって植えたわけですが自分自身でも良くやったものだなと思います。

そしてその後間もなくうちも6条の乗用田植機に入れ替えましたが、田の中を歩かなくてもいいということがこんなにも楽なのかということをつくづく思い知った次第です。

 今、農機具は人手不足ということもあってAIを駆使した自動化にかなり進化してきています。

例えばトラクターや田植機の自動操舵、これは手放しした状態でオペレーターが別な作業をしていてもあらかじめセットした通りに走るのでハンドル操作がいりませんし、作物の出来不出来を人工衛星写真からデータ取得したのをトラクター作業機に移せば施肥量を自動的にコントロールして均一な作柄にしてくれます。

また数haもある大区画圃場も数センチ単位の誤差で傾斜をとったり、逆に平らに均平のとれた圃場に仕上げることもできるようになりました。

田んぼの水位を一定に保つことだっていちいち見回りすることなくスマホで設定、確認できるようになり、一人で管理できる面積が飛躍的に増加しています。 

ただこうしたことのできる圃場は実際のところまだ少ないのが現実で、これらができるようなインフラを整備するコストもバカにならないのです。

ですから大方は国の補助金を使ったモデル事業として運用しているのですが、こうした技術の進展は遅かれ早かれ進むわけで息子達以降の世代にとってこれを利用できるか否かが新たな生き残りの分岐点となるようにも思います。

 最近、年のせいか”こむら返り”がけっこう頻繁に起きるようになり、若いときあれだけ田んぼを歩いても何ともなかったのにと嘆くことしきりですが、少し収まりつつあり緊急事態宣言解除になったコロナ禍.......間違っても”コロナ返り”になりませんように!


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