コメッセージ285号   2020年2月号

いやー、こんな正月今まであったべかな〜......と自宅2階の居間から外を眺めてはつい口について出てしまいます。

もう年が明けて新年を迎えたというのに自宅周囲の舗装された地面がその黒い地肌をそこかしこに見せていて、田んぼもあちこち黒く地面がむき出しになっています。

道路は歩道に多少白く雪があるものの車道は乾いて灰色っぽく、夏とほとんど変わらずに運転できるし、なにせほうきで履くような雪だから除雪の煩わしさが全くありません。

高齢者(予備軍の私も含めて)にとっては本当に楽をさせてもらっている今冬となりました。

しかしこの極端な少雪を喜べないこともいっぱいありますよね。

札幌雪まつりでは大雪像作りの雪をとんでもない遠方からダンプで運んだり、所によっては祭り、イベント自体が中止に追い込まれたところもありますし、スキー場のオープンはできないはスキー大会、スキー遠足、授業なども中止が相次ぎました。

それと除雪で冬場の仕事を得ている土木建築業の方々にとってもたいへんなことでしょう。

こうした直接的な影響のほかに私たち農業に生きる者達にとっても極端な少雪はこれからジワリと間接的に影響が出てくることが懸念されます。

例年雪の被覆によって凍害から守られる作物、例えば秋まき小麦や牧草、路地イチゴ、春堀ナガイモ、雪中貯蔵のキャベツ、大根、にんじん......これらはどうなるだろう。

さらに山に積もった雪は天然のダムと言えるもので、春からの雪解け水は田畑を潤す潤沢な水の供給源ともなり、本州府県と違い北海道が水不足に陥らない大きな理由になっているのです。

 ところで本当に残念なことでしたが医師として内戦続くアフガニスタンの地で支援活動に頑張ってこられた中村哲さん、昨年テロによってお亡くなりになりましたね。

彼は医療支援の傍ら「100の診療所よりも1本の用水路」ということで、砂漠に遙か遠くの山の雪解け水流れる川から25kmもの用水路を引き不毛の砂漠を緑の沃野に変え10万人からの農民が暮らせる農地を作ったのです。

農業(仕事)で食物を作って十分なきちんとした食事を摂ることが健康に繋がる.....それがひいては戦争のない平和な暮らしを実現する道に続くんだという強い信念のもと近年は地元民とともに更なる用水路建設に取り組んでいたという。

どれほど平和にとって水と農業は大事なものなのか、中村さんは身をもって教えてくれました。

 今、日本の東京永田町砂漠では昨年までどんな桜が咲いたか、見物(招待)客の素性、外国の成金(富裕層)からどうやっておこぼれのお金をまわしてもらったか、票田という田は札束や贈物という機械で耕す......というような子供達には聞かせたくない不毛の議論が続いています。

論戦というぐらいですから、真摯な議論で、実のある言葉で我々に理解できる、納得できる戦いをしてもらいたいのですが、年々ひどくなる一方に見えて仕方がありません。

不毛の永田砂漠に血税という水をどんどん流し込んで実りある大地はできるのでしょうか?

泉下の中村哲さん、一見豊かそうな今の日本をみてどんな気持ちでしょうかね。


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