コメッセージ288号   2020年5月号

「はい、アルコールで手の消毒をお願いいたします......熱を測らせていただきます」.....と透明なフェイスシールド、口にはもちろんマスク、そして防護服姿の看護師さんが手際よく赤外線センサーの体温計を私の首筋に向け測り、「はい、大丈夫です、どうぞ」と中へ促します。

これは4月のある日3ヶ月に一度の脳梗塞の定期検診と薬をもらいに札幌市内の脳神経外科に行った際の入り口での様子なのですが、政府のコロナ対策全国緊急事態宣言で不要不急の外出は自粛せよという”要請”のある中でもこればかりはやむを得ない事由には当たるでしょう。

ただこの日いつもと状況が違ったのは入り口での検問?と外来患者が1/3ぐらいとえらく少ないこと、そして問診コーナーでの事前の血液採取、血圧測定もなく看護師さんによる簡単な3ヶ月間の体調確認のあと医者の診察もカットされ、薬のみもらって帰られたことでしょうか。

その間およそ30分たらず、このところ脳溢血、脳梗塞、認知症.....ほかの脳に関連する疾患が高齢化とともに増えたことで患者さんが増加し、私も10年前の発病、入院治療以来ずっと通い続けてきたのですが、2時間ぐらいは待って診察2~3分なんてのは当たり前になっていましたから今回のあまりのスピーディさにはこれも悪くないな....と不謹慎(医療従事者の皆さんごめんなさい)ながら思ってしまいました。

 それにしても今回の国家的危機に際しての安倍首相率いる政府及び国会議員達、各地方自治体の首長など対応がどうだったのか、そしてこれからどうなのか注視していかなければなりません。

これまで何回もの国政選挙を勝ち抜き歴代最長、一強多弱と言われる中で強固な政権基盤があり、

高級官僚の忖度まで味方にしてきた”人徳”ある首相だけに、ここ数ヶ月の言動、リーダーシップのあり方いかんで国民の行動変容と事態収束への道筋が見えるはず.....でしたが、5月ゴールデンウイーク開けの宣言解除も怪しい雰囲気となっています(5月1日現在)。

危機に際して国民にどのように向き合いどのように語りかけるのか、人との接触を8割減らしましょうと言うのなら8割の国民を「よし、この首相ならついて行こう」と思えるような品格があってかつ説得力ある言葉で訴えて欲しかったのですが、これまでの言動の軽さもあってか日本国初の宣言発出にもかかわらず、いまいち心に響く重厚さを欠いたように思われます。

諸外国にあるような強権的な外出禁止令や都市封鎖、警察権力の使用は厳に慎まなければならないわけですからあとは国民一人一人の良識に委ねるほかないわけで、それには信頼に足る力強い生きた言葉で投げかけて欲しかったのですが......。

緊急事態宣言の発令がオリンピック開催可否、経済成長への悪影響考慮等も絡んで北海道などからみても後手の対応になり、一度閣議決定した今年度予算案を急遽組み替えたりアベノマスクでは揶揄の対象になったりと危機管理には相当な疑問符?????がついてしまいました。

これに昨年のような気象災害とか3.11に匹敵する地震でも重なったらと思うとぞっとします。

コロナ最前線に立ち先が見えない中でやり場のない疲弊感にさいなまれながら、日々看護と感染への戦いを続けている当該医療従事者の皆さんには本当に感謝しかないですし、今回の事態では日本政府の危機対応能力と感染医療の抱える問題も露呈しましたね。


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