コメッセージ293号   2020年10月号

先月8日に始まった2020(令和2年)年度の稲刈りは29日をもって無事終了しました。

2019年は12日に始まって28日に終了、2018年は18日から10月9日、2017年は15日から10月9日、2016年は14日から10月4日......近々の5年間でみると今年は一番早いスタートとなったわけですが、途中雨模様の日々が続き昨年より1日遅れての終了でした。

とは言いつつも9月中に収穫が終わってしまうのですから、今年の稲作は天候に恵まれ順調に経過した方でしょう。

 で、肝心の収穫量と品質ですがコンバインタンクや籾倉のたまり具合でみるかぎり、これまで経験したことのないようなたまり方(社長の話)でまずまずの豊作となったと言えそうです。

また品質は籾すりの時に出る未熟米も少なく、これといって目立った病害虫の被害もなかったことから数回検査を受けていますが難なく1等のランク付けがされました。

もちろん新米も食べてみましたが例年同様、皆様に十分納得していただける食味になっていますので、令和2年度産米もこれまで同様にご愛顧いただきますようお願いいたします。

 ところで前述のような豊作を手放しで喜べないような現下の日本、そして世界ですね。

コロナ禍はなかなか終息の気配を見せず米、英、仏、など欧米やインド、アフリカ、中南米諸国で拡大していますし、日本も小康状態とは言えいつ感染拡大基調になるかも知れないといった危うい綱渡り状況が続いています。

もう半年以上も厳しい状況下にあって今まで何とか踏ん張ってきた企業や中小事業者も、もう持ちこたえられずに倒産が相次ぐだの、実はすでに隠れ倒産というか表には出ずに静かに店や会社を畳んでいるところがいっぱいあるだのといった暗い話が聞こえてきます。

今年入学した大学生はリモート学習とかで一度も登校する機会がなく、人生で最も輝くはずの学生時代を友人を作ることすらできずに過ごしているといい、就活中だった学生は志望する職種の企業が軒並み採用中止や縮小、延期となって社会人としてのスタートラインどころか立つべき位置がどこなのかすらわからなくなった....という。

自分のことだけで精一杯、他人のことなどかまっちゃいられないという残念な、寂しい心持ちがじわりじわりと小さくは個々の老若男女間の日々の家庭に、地域社会に、そして都市や地方に、さらに大きくは世界の国々の間に格差、分断という形で広がってきています。

 そうした人間界の混沌、カオスをあざ笑うかのようにさらに強まるコロナですが、私のような農業を生業にするものには自然の循環のリズム....春暖かくなってきたら田畑を起こし種を蒔き、作物の成長に合わせて管理し、稔りを迎えたら収穫するという毎年の流れは何一つ変わることがなく混沌とは無縁に季節の巡りとともに淡々と時は流れて来きました。

近年は度を超した気象災害が相次いで「命の危険」という表現の脅威にさらされることも多い中で、冒頭ように大きな天(自然)の恵みを享受できたことはこの上ない喜びと感謝となりました。

コロナ禍や気象災害......そして豊作という恵みも人知を超えた大自然のなせるわざとして、傲り(おごり)を捨て受容できるような人間社会であって欲しいとは思います。


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